郷土の英雄シリーズ「朝倉高清公」

2021年5月27日
2022年9月2日
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養父市は戦国時代に越前国（福井県北東部）を治めた大名、朝倉氏の発祥の地です。
孝徳天皇の皇子、表米親王（ひょうまいしんのう）が始まりと言われ、平安時代末期に地名の朝倉を苗字として朝倉氏が興り、朝倉高清を初代としました。
朝倉高清は平重盛に仕えて源平合戦では平家方で活躍した武将。平家が壇ノ浦で負けたのちは但馬に隠れ潜んでいましたが、平家の残党として捕縛され鎌倉に送られました。
ちょうどその頃、関東に魔物(白い猪)が現れ、誰も退治することはできないほど強かったので神様に占ったところ、「但馬国の武士に豪勇の者がいるから捜し出して、その武士に退治させるがよい」との神託が出たので、但馬生まれの高清に強弓をひかせてみると素晴らしい強弓の業を披露しました。
討手に選ばれた高清は、すぐに但馬国の養父大明神に参籠し鏑矢を授かると、鎌倉へ戻り、源頼朝から名刀を授かり白猪退治へ出発しました。
白猪と遭遇した高清は、八人張の強弓に神より授かった鏑矢をつがえて見事に白猪を射殺する手柄を立てました。
頼朝は高清をただちに赦免すると但馬の本領を安堵し、三つ木瓜の紋を許しました。ここから武将・朝倉氏が始まったとされています。
一族は越前国の朝倉氏をはじめ、但馬国の八木氏、太田垣氏、宿南氏、奈佐氏などの多くの武将が活躍しました。

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